源氏物語の部屋5

紫式部石山寺観月図
(むらさきしきぶいしやまでらかんげつず)

やたら長い絵になっているのは、
この絵が掛け軸を意識しているからです。
近江の石山寺で、紫式部が源氏物語のインスピレーションを受けた……
という伝説から「紫式部石山寺観月図」という画題で、
さまざまな絵師が作品を残してきました。


藤裏葉(ふじのうらば)

源氏物語の中でももっとも華やかな場面です。
光源氏は天皇に次ぐ准太上天皇にのぼりつめ、
親友の頭中将(とうのちゅうじょう)とも和解します。
第一部の大団円。

この後に源氏物語の最大の悲劇&見せ場
「若菜」の巻に突入します。


花散里(はなちるさと)

源氏が須磨に流滴される前、
心穏やかな女性、花散里と出会う場面。
大きな章と章の間に入る静かなエピソードです。


桃のずわえ

この絵は「源氏物語」ではなく、
「枕草子」の桃のずわえ(枝)から画題を得ています。
平安時代にはポロ(チベットのゲームが原型)に
よく似た遊びがあったそうです。


雪山の賭

これも「枕草子」が原型。
私にしては珍しく描きこみを止め、
適当なところで筆を置きました。


「源氏物語の部屋」は5部屋あります

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