源氏物語の部屋2

須磨・明石図

光源氏は朧月夜(おぼろづきよ)の誘惑に
まんまとハマり、うっかり手を出してしまいましたから、さあ大変。

男好きの朧月夜の君は、天皇・朱雀院の女。
タダですむわけはありません。

 源氏はほとぼりをさますため、
当時は鳥もかよわぬ須磨と明石の地にみずから流滴(るたく) いたします。
源氏物語、最初のヤマ場です。

 左が光源氏、海に浮かんでいるのは源氏の亡き父・桐壺帝。
桐壺帝が源氏に向かって、「京に帰れ」と夢枕にあらわれる場面です。


末詰花(すえつむはな)

末詰花とは紅花のことです。
栄養がわるく、鼻の頭が真っ赤な女・末詰花は、
見かけがわるばかりでなく、気がきかない不粋な女。

図は末詰花をマネて、
光源氏が鼻のアタマに紅をぬって、
幼い紫の上に見せて笑いものにする場面です。

なかなか平安貴族ってえのは・・・。


蓬生(よもぎふ)

この図は源氏が再び末詰花を訪ねる場面。
傘をさしているのが光源氏で、右は家来の惟光(これみつ)です。

あいかわらず末詰花はひどい暮らしをしています。

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