踊るアートの部屋1

ピンボールの精霊たち

ヒントになったのはザ・フーの「トミ−」に収録されている、
「ピンボールの魔術師」です。
こういうと年代がわかってしまいますね。

私が夢中になっていたのは、
ピンク・フロイドやEL&P、それにレッド・ツェッペリンやフー……。

でも、この絵はそんなノスタルジアで描いたものではありません。
ポップな表現を、古典的な素材・テンペラでやりたかったというわけです。


大家族

↓ この絵は「毒入りメルヘンの部屋」に入る絵かもしれません。
ただ、そちらの部屋は主に水彩、
こちらは油彩やテンペラで描いたものが中心になってます。
同じものでも描く素材が違うと
だいぶ雰囲気が変わってきます。


 この絵のテーマはズバリ「もののけの玉入れ」。
ただし、この絵の世界の"もののけ"は、
谷崎潤一郎が描くような、ほの暗い陰影礼讃など、
まるで理解できない連中です。

 "もののけ"の分際で、
まばゆい日ざしと青い海が大好きという、
はた迷惑な輩であります。
その上、あまり頭もよくありません。
彼らと遊ぶと疲れますので、
おつきあいはくれぐれもホドホドに。


イタリア風七福神

七福神とは日本の民間信仰です。
恵比須、弁天、大黒天、毘沙門天、布袋、寿老人、福禄寿。
場合によっては福助を入れて八福神とするケースもあります。

 

 

 このうち恵比須だけが日本神道の神さまで、
弁天、大黒天、毘沙門天はインドの神さま。
布袋、寿老人、福禄寿は中国のお坊さんなどと、
あまり思想的な根拠はなく、
現世利益を宗としたものなのですね。

 ならばイタリア風七福神があったっていいじゃないか、
と描いた作品がこれなのです。

  

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