ユングの部屋3

Here Comes Everybody

みなさまは夢の中で、
ジェットコースター状態になって、
意識が飛んでいったことがありませんか?  
壁や床や高速道路の裏側を時速180km/hのスピードで
ギュンギュン走ると、
脳がバーストする恐怖感を覚えませんか?

 

うあああああああああああああああ!

この絵ではおすもうツインズが描かれてますが、
実際には、太ったイタリア人シェフがタックルしてきたのを、
「そうはいくか」とかわしながら
飛んでいった夢でした。

おそらくは、脳の制御装置が一時的に壊れて
こういった夢を見るのでしょう。
「中学生にもわかる仏教」でも記しましたが、
なにやら野狐禅(やこぜん)に近いものかもしれません。

クォーク・ダンス

この絵は「Here Comes Everybody」の続きです。
1995年当時、若貴を描いたといわれた
おすもうの間に水戸黄門がいるのが違うところです。

浮舟


 

この浮遊するひとがたは、夢の中の意識です。
 あとで気づいたことですが、
これらは水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる
陰毫羅鬼(おんもらき) という妖怪によく似てます。
陰毫羅鬼は肉体と魂を自由に分離できるのですが、
これはその魂の姿に酷似しています。

水木しげる先生いわく。
『絵画は見えないものを描く世界に突入するべきだ』
 まさにその通り。
 タイトルの「浮舟」は源氏物語の宇治十帖に出てくるヒロインのひとりですが、
この絵と直接の関係はありません。

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「ユングの部屋」は6部屋あります

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