ぶらり鎌倉スケッチ散歩


鎌倉は子供の時に一度来て、
鶴岡八幡宮と大仏をみて鳩サブレを買って、
それっきりという人が多いようですが、
意外に見るものが多いのです。
 源頼朝公が用意周到に仕掛けをした鎌倉はという町は、
今なお、あちらこちらにそんな痕跡を見い出すことができます。

ISBN4-89559-457-2 C0026 \1500E

トラベルジャーナル刊 1,500円(税別)

164-0003 中野区東中野3-10-13
 03-3360-2417


著作をご希望の方は
こちら
オンライン本屋さんより
お求めください。


『鎌倉 頼朝物語』

 せっかくなので紹介しましょう。
JTB 2000年秋の『るるぶ・鎌倉』に掲載された文章です。
<頼朝びいきの精霊が語る『鎌倉 頼朝物語』>というタイトルで、
その名の通り鎌倉に800年棲みついた精霊が
語る形式になっています。
ただ、作者本人には霊感など、
まるでないことをつけ加えておきましょう。

しかし、精霊が喋っているハズなのに、
筆者の名が同じところに掲載されるのはカッコわるいということで、
作者の名前は奥付に小さく載せられただけでした。
まあ仕方ありません。
 これを公開できるのもネットならではです。 
良い時代になりました!


ぶらり鎌倉スケッチ散歩

本文紹介

 鎌倉の大仏さまは外国人に大人気。
いつも彼のモトには、世界中から集まった人々で、所狭しとごったがえしている。
これぞまさに日本の生んだスーパースターだ。
「これこれ! 来てよかったよ。日本のイメージってこれだよね」
「ナイスだわ! なんてビューティフルなの。私たちのハネムーンのいい記念になるわ」
「見られて、ほんと最高さ。写真とホンモノが変わらないのがカンゲキだね」

 京都の禅寺や高野山なんかに行くと、
やたら日本文化に詳しい外国人がいて閉口するけど、
鎌倉の大仏を身にくるおのぼりさんは甘いもので、コメントも月並みだ。
話のタネに見にきたという感じだが、
そんな月並みさがこの大仏さまの魅力なんだろう。 
 それは、市川団十朗、松平健、本木雅弘みたいな、
演技力よりガラで主役をはれる役者といったところか。
役者にいう「一にガラ、二にカン、三にナレ」の、
一にあたるキャラクター性が あるわけだ。
誰がどこから見ても撮っても「あっ、鎌倉の大仏さまだ」とわかるのは、
まさに花形役者のあかしだろう。

 ローマのコロッセウム。アテネのパルテノン神殿。
インドのタージ・マハル。ニューヨークの自由の女神。
鎌倉の大仏さまは、これらとよく似ている。
「あっ、これだこれだ。これがホンモノなのか! これがナマ大仏なんだな」
 これらも鎌倉の大仏も、本物を見ることに意味がある。
持っていたイメージを反芻するのが楽しいモニュメントなのだ。

 つづく

大仏はこう作られる!


次も見る


Home
旧html

ご意見などのメールはこちらへどうぞ