仏像がいっぱい

 
私は幼少期から大人になるまで、
六地蔵、あるいはお地蔵さまと呼ばれる浄土宗のお寺の中で育ちました。
読経と鐘の音を聞いて大きくなったのです。

仏師のおじいちゃんが
「ナーミアームダーブ ナーミアームダーブ」と
小気味よいリズムでコンコンと、
エンマさまやお地蔵さまを彫り上げていく…。

そして、私の実家には
昔、2人のおばあちゃんがおりまして・・・
仏さまとは仲良く過ごせる環境にいたのです。


ウランバーナの千手観音

 観世さまには世間の出来事や、救いを求める者の心に応じて、
千変万化するという性質があるそうです。
 33の化身をもつといわれ(西国三十三所の観音霊場はその例)、
千手観音はその化身のひとつ。
千本の手はもちろん人々を救うためのものですが、
実際に千本手があるのは唐招提寺のものくらいで、
49本に省略するのが一般的です。
 この千手観音はお手が何本? 
ううむ…わからん。

 ウランバーナ(ullambana)とはサンスクリット語で、
盂蘭盆(うらぼんえ)……つまりお盆のこと。
もともとは、祖先を死後の苦しみから救済するという意味があるそうです。
 モンゴルの首都・ウランバートルとよく似た発音で、
語源が近いことも考えられます。
もっとも、インドの仏教にはなかった考え方で、
中国生まれの思想だそうですが。

 チベット鬼の飛行物体に加え、
飛鳥時代のヘア−スタイルをした力士たちが、観音さまを讃えています。
でも、髪型が大銀杏をしていないと、ただのデブに見えるかもしれません。


メキシコ風 千手観音

 言われなければ観音さまとはわからない千手観音が、
カリブの海に現れました。

 元来、仏さまとは宇宙に存在するエネルギーをビジュアル化し、
誰にでもわかるように表現したものですから、
国や地域によって姿が違っていてもなんら差し支えないというのが、
私の考え方です。

 そのため、ここでは1枚の絵にモスクと教会を共存させました。
 でも、そのせいか、チキンも桃もザクロもハンバーガーもおにぎりも、
なんだか仲が悪く歪みあってますね。
 みなさま、どうか平和を!

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