なまけ蛙くんの部屋1
ズラリ!
見よ、この30体を!
見よ、この30体を!
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「なまけ蛙くん」によせて
父の入院先で、 看護士さんたちの作った素朴なカエルの人形を見た時でした。
それは 「カエル」に「帰る」をかけ、入院患者たちが早く帰れるように祈ったもので、
何とも愛らしくやさしさのこもったカエルくんたちでした。
そ んな祈りの力もあってか、父は何度か入院しても、
そのたびに自宅に帰 ることができました。
個展で発表したところ、
ジーイー企画センターの塩川社長さまから
「弊社40周年の記念品にぜひ」というありがたい依頼を受けました。
もとより蛙は、古来より「福を六カエル」「無事にカエル」
「健康にカ エル」「お金がカエル」などと言って縁起の良いものです。
また中国や インドネシア、あるいはイタリアなど外国においても、
子孫繁栄等の意味を込め、
蛙を縁起物として喜ぶ国は少なくありません。
ちなみにこのカエルくんのポーズは、2008年9月に訪れた
インドネシア・ バリ島で見かけたフィギュアにインスピレーションを得たものです。
バリ島でもカエルくんは幸運をもたらす存在です。
バリでは逆立ちをした り、蓮の葉を傘に歩く姿をしたりと、
さまざまなポーズをした蛙の民芸 品を島のあちこちで見かけることができます。
「なまけ蛙くん」と銘打たれた、このカエルくんですが、
その姿には 数々の自然災害に見舞われても、
悠然と生き抜くバリ人のしたたかさがイメージされています。
合わせてこれを送る方々への心身の健康を祈り、
福をむ かえるよう思いを込めて作りました。
きびしい時代を迎える中、この「なまけ蛙くん」が
心のオアシスとなるよう、心から願う次第です。
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