小暮満寿雄展〜大気に棲むもの

ここ5〜6年に開催した個展では、
拙著を中心にした印刷物のイラストが中心だったのですが、
今回は純粋にファインアートとしての絵画を発表しました。
描きおろしの絵画作品が12点。
立体作品が3点です。


まだ、全部はアップできませんが、
少しづつネット公開していきますので、
何とぞよろしくお願いいたします。


チャンドラとヘリオスをパトリオットで出迎える
歓喜のカーリー

長いタイトルですみません。
「歓喜のカーリー」で覚えていただければけっこうです。
久々の大作で、今回の自信作のひとつです。

タイトルはこの絵に描かれたコンテンツを
そのまま表記したものです。
映画でも小説でも絵画でも、
長いタイトルは、そういったパターンが多いですね。
余談ながら、昔のアートフィルムに
「マルキ・ド・サドの演出による
シャラントン精神病院の患者達によって演じられた
ジャン・ポール・マラーの暗殺と迫害」
なんてありました。
見るとまさにタイトル通りでした。

カーリーとは東インドで信仰されてる女神で、
アスラ(悪鬼)を倒しては血を吸い、
戦利品の首や手足をアクセサリーにするという、
激烈な神さまです。

↓ はい、クローズアップいたしましょう。
これがカーリーですね!

カーリーは神か悪魔かわからないような存在ですが、
彼女はとてつもないスーパーパワーを持ってます。
夫はあのシヴァ神ですが、
興奮するとシヴァを踏み付けても気付きません。
何と素晴らしいスーパーパワー!
そのためか、東インド・ベンガル地方では絶大な人気を誇っています。

ベジタリアンの多いインドですが、
カーリーを信仰する人は、牛肉以外の食べ物の禁忌はありません。
ま、血を好む女神ですからね〜。
ちなみにカーリーに供える花は、
赤い赤いハイビスカスです。

さて、みなさんから見てカーリーの右にあるのが
パトリオット・ミサイルの発射台です。

↓ では、次のクローズアップ。

チャンドラは太陽に乗っている女性で、
ヒンディー語で「月」を意味します。
ヘリオスは太陽くん。ギリシャの太陽神の名ですね。

え?
何で、インドの神さまじゃなく、ギリシャ神なのかって?
(太陽はヒンディー語でスーリア)。
それは「ヘリオス」の名が元素・ヘリウムの語源だからです。
太陽は二つの水素が高圧で結合しヘリウムに変わる、
「核融合」によってエネルギーを放出しています。
「核」といっても原子爆弾や原発のような「核分裂」とは反対。
地上で実現すればクリーンで理想的なエネルギーです。

そんなクリーンなエネルギーなのに、
パトリオット・ミサイルで出迎えようなんて、何と不粋な話でしょう。
でも、ご安心あれ。
鬼のように見えるカーリーですが、
彼女の力によって、この世界は意外なほど平和な方向に向かうはず。
戦車もカーリーのスーパーパワーの前には無力です。

↓ さて、久々に登場のおすもうエンジェル

おすもうエンジェルは絵によって変化します。
この絵に限っておすもうエンジェルの正体を言うと、
彼らは何と「素粒子」だったのです。
それはニュートリノさながら、
どんな物質も平気でスリ抜ける素粒子です。

彼らははカーリーがエネルギーを放出する時に生まれたもの。 名づけて、「おすもう素粒子」です! 大気を激しく乱舞します。

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