遠い昔にあった
シエスタおじさんの物語
はじめ「シエスタおじさん」は世の中や天体の動きと一緒に移り変わっていく、
謎の浮遊物体、浮遊人物という設定でした。
シエスタおじさんのキャラクター構想は16年前にさかのぼります。
小暮が学生時代、はじめてスペインを旅した時にみた、何もせず公園で昼寝(siesta)をしているおじさんを見て、
絵にしたものが「シエスタおじさん」の原型です。
そう。
はじめシエスタおじさんは、ラテン諸国にいけばどこにでも見られる、
単なるお昼寝おじさんでした。
その正体は誰も知らない……
しかし、ある時シエスタおじさんは、ふとしたことで宇宙と一体化し、
あらゆる空間をくぐり抜けて世界中に現れる……。
シエスタおじさんは起きることはありません。
文字通り、いつもシエスタをしながら空中を漂っています。
……そんな構想で作品はスタートしました。
テーマは「幸福」でした。
残念ながら、その物語の草稿は本として発表はされることはありませんでした。
内容がやや不十分だったことに加え、
舞台をクリスマスのニューヨークにおいていたこともあり、
2001年9月11日に起こった米国同時多発テロの影響で、
一時延期になったのです。

つづいて書いた2ばんめの物語は、崩壊してしまった世界の後日談でした。
これも、 崩壊してしまった世界というのが、
あまりにあのテロに結びついてしますことや、
内容の深さがいまいちだったことで、
リスタートということになりました。
この2つの物語はネット発表の形式をとりました。
興味のある方は覗いていただければ幸いです。
今回、発表された「シエスタおじさん」の物語は、
このあと2つの物語以降の第3部、4部の物語です。
語り部も、ただの少年からアチャールくんに代わりました。
テーマもすでに「幸福」ではなく、
それを決めるのは読者のみなさまです。
「シエスタおじさん」は、今も空を漂っていることでしょうか。
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